ツイッターをやめた/コミュニケーションツールの比較(2012.5.7)
ツイッターをやめた。
リアルの友達同士がリプライでしゃべっている内容が自然と目に入ってしまい、その人たちの会話を盗み聞きしている様な気持ちになりいたたまれなかったからだ。
ナマズのぬいぐるみを可愛がる自分(ある程度ネタだが)、ぷよぷよでオンライン対戦をしている自分…自分には様々な顔があるが、
どの自分も人に見られて恥ずかしいものではないようにしているので、どの顔もあえて隠そうとはしていない。
だからアカウント名もあえて分かりにくいものを使わずに「@shimasei_zun」というものを使った。
元々知人をフォローする気はあまり無かったのだが、その分かりやすいアカウント名もあいまって、
しばらくすると自然に知人にフォローされるようになった。
フォローしてきた人の内、ツイートが面白いと思った人を軽い気持ちでフォローすると、
この人をフォローしたのにこの人をフォローしていないのはおかしいななどと無駄な現実世界との同期をしてしまい、
気づけばサークルやバイトの仲間のツイッタラーは大体フォローしてしまっていた。
他人の会話を盗み聞きしてしまっている罪悪感の他にも、リアルでの会話のネタを潰してしまうことへの焦りもあった。
そんなわけでツイッターをやめた。まああまりにも普及しだしたから他の人と違うようにありたいという天邪鬼心もあったけどね。
で、ツイッターをやめて最近気づいたのだが、
ツイッターをやるせいで「近況報告のハードル」が下がっていてうざい。
ハードルが下がるせいでそんなに仲が良くなくても気軽にリプライ飛ばせるから、
逆に勇気を出して好きな人に何気ない話題を振ってもその勇気が評価されない。
かといってツイッターをやらないと、例えば好きな人がツイ廃で、その人が近況報告を全てツイッターで済ませてしまうと、
メールで何気ないことを聞くと二度手間をかけさせてしまう可能性が高く、メールもしづらい。
ツイッターをやるとコミュニケーション過多により一つ一つのコミュニケーションが希薄化され、
逆にツイッターをやらないとそもそもツイッターをやっている人とはディスコミュニケーションに陥ってしまう。
何というジレンマだ…。
しかしこの葛藤は電話時代からメール時代へ移行したときもあったのだろうなあ。
アドレスさえゲットすれば、簡単にその人とコミュニケーションが取れる。メールで告白、なんていう手段も可能になった。
それほどやはり時代のコミュニケーションツールは人々の行動に影響を与えるのだ。
いまやSNSと言うのものは腐るほどあり、コミュニケーションツールはかなり多様化してきている。
ブログからツイッターというように、情報が小出しになる傾向がある一方で、
メールからツイッターというように情報の発信先がますます曖昧になるような流れもある(プッシュ型からプル型へ)。
コミュニケーションツールはどういう方向に向かっているのか。自己満足でまとめてみた。
一度に発信する情報量(多いほど発信頻度は下がる?)
多
↑
直接会う
電話
スカイプ
ブログ
掲示板
メーリス
フェイスブック
ツイッター
メール
↓
少
発信頻度
高
↑
直接会う
電話
スカイプ
ツイッター
フェイスブック
メール
掲示板
メーリス
ブログ
ホームページ
↓
低
情報発信先の特定性
高
↑
直接会う
電話
スカイプ
メール
メーリス
掲示板
フェイスブック
〜不特定多数公開の壁〜
ツイッター
ブログ
ホームページ
↓
低
こうしてみると、コミュニケーションツールは大きく分けて
「電話系」「メール系」「ブログ系」があって、
情報濃度(情報量×発信先の特定性)は電話系が圧倒的に高いことが分かる
(まあ「一度に発信する情報量」というものをどう捕らえるかにもよるが。
直接話すときは会話のキャッチボール一球一球は文字数的にはメールより少ないだろうから、
「一度に発信する情報量」は少ないと考えることも出来る)。
また、電話系以外では発信先の特定性が高ければ高いほど、一度に発信する情報量が少なくなっていることも伺える。
もちろんどのコミュニケーションツールも使い方によって発信先の特定性や情報量に増減は見られるだろうが、
恐らく実際に文字数、発信先の人数などで統計を取ってみればこのような序列になるのではと予想される。
そうか、学問をやっている人はこういうことをちゃんと統計を取って調べるのだろうな。
でも僕はこの仮説を立てたところで満足してしまう。
答えさえあっていれば満点がもらえる高校入試に毒されてしまったのかな。
で、SNSはどういう方向に向かっているか考えると、
電話→メール、ブログ→ツイッターという流れから考えると、
一度に発信する情報量が少なくなり、その代わり発信の頻度が上がってきている。
つまり人々はより楽で、リアルタイムなつながりを求めるようになってきているのかな。
あと段々個人情報を守ろうという意識が薄れてきているよね。
フェイスブックでは実名で顔写真公開だし、ツイッターはその人の私生活丸分かりだし!
そろそろ新しいSNSのブームが始まるんじゃないかな〜。
ますます情報の小出し・リアルタイム化が進むんじゃないかと予想!
もはや自分で文字を打つのではなく、機械が自動的に様々な行動を記録して友人に公開するとかね。
GPSを利用して一時間毎に何駅の近くにいるかを記録して友人同士で公開しあうSNSとか、
外食をする毎に勝手に金額とかカロリーとかが記録されてダイエット仲間に公開するとか。
Google+あたりに期待しています。