関西孤独大晦日2010(2010.12.31)
早朝大阪を発ち、東海道本線快速で京都に向かっている。朝焼けが綺麗で僕の隣には誰もいない。
どこでどう年を越すのか、実は今だに見当がつかない。唯一確かなのは、除夜の鐘を聞くときも僕は一人であるということだ。
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「来年よりは今年の方が暇でしょ。」
母により小六以来の神戸のばあちゃん宅訪問が決定された。
元旦は我が家で過ごしたいという母のたっての希望により神戸は2〜4日という強行日程(4日バイトある…)となった。4日の新幹線のチケットを用意されてしまったので神戸スキップは無くなった。
この時点で僕は一つの大きな選択に迫られていた。
というのは、実は僕は12月29、30日に大阪で行われる大学生合唱指導者合宿というものに参加することになっていたからである。30日〜2日の間、一旦帰宅するか関西にStayするか…。
決定を先延ばしにするため、僕は片道切符で旅に出ることにした。
夜行バスで新宿を出発する28日の夜、バイトが終わって一旦家に帰る途中、なんとなくKに
「チュニジア料理旨そう。新年会で行こうね。これから夜行バスで大阪行く」
とメールを送ったら、5分後位にKから電話が掛かってきた。
「本当に今日夜行バスで大阪行くの?」
「うん、そうだけど?」
「俺も今日夜夜行バスで大阪行くんだけど。」
「じゃあ31日と1日遊ぼう」
「いいよ」
すげー奇跡!!さすがにバスは違ったけど乗り場が一緒だったから新宿で会ったし。
こんなわけで関西年越しが決定した。
合唱指導者合宿は非常に有意義だった!
全国各地から集まった合唱マニア達と話したり、著名な先生方の講義を聞いたり…。世界の広さと自分の未熟さを痛感し、これから本当に頑張ろうと思えた!
29日夜の懇親会後、卓球台があるという噂を聞き付け、ソレイユの一年生4人で卓球をやろうとしたが、残念ながら卓球台は見つからなかった…。
我等が卓球を諦め、ふと気づくと、そこは人気(ひとけ)が無く、顔が見えないくらい暗くて、夜の海が見渡せる、最高に素敵なスポットだったのです!
「歌おっか。」
ソレイユに入って9ヶ月、今まで歌った思い出の歌の数々を歌いました。すでに0時過ぎ。若気の至りってやつですね!
20分くらい歌ってたのかな?楽しい時間は永遠には続かない、見えたのは5人目の人影。
「ちょっと音量落とそうか。」
優しくそうやって話しかけてくれたのは、著名な合唱指揮者の先生!なんと、その流れでさまざまなお話を伺えたのです!!
本物の音感とは何か、本物のハーモニーとは何か…。どれも衝撃的な内容でした…。
お互い顔が見えない、ってのも素敵だった…。
そんな素敵な思い出を残しながら合宿は終わりました。
そのまま実家に帰る人、東京に戻る人…。それぞれの道へ(僕はネカフェへ)。
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ここまで書くまでに京都着いてマック入ってました。外は大雪で僕の隣には誰もいない。
さて、再び旅立とうかな。
2010年は間違い無く今までの人生で最も激しい一年でした。来年もロックな生き方をしよう!!